モナリザタッチ

半年近くぶりの更新です

先週、モナリザタッチを導入しました 

モナリザタッチって何?って感じですが。院内には先月から掲示していますが、萎縮性膣炎の治療に用いる炭酸ガスレーザー装置です 萎縮性膣炎は更年期から閉経後になります エストロゲンが分泌されなくなるので、膣粘膜は薄くなり、さまざまな症状を示します 不正出血、外陰部のかゆみ、乾燥感、灼熱感、においが気になる 性交時痛、尿漏れ等々です ”年のせい”ということで、気にしない人もおりまし、放置していても、寿命にかかわることではありません がん検診で異常がなければ、”年齢的に、ほとんどの人が多かれ、少なかれなっていますよ”と説明していました 治療を希望される人には女性ホルモン剤の膣座薬やかゆみ止めの軟膏などを処方していました このような症状を主訴に受診する人は今のところ多くはありませんが、潜在的に悩まれている人は多いのではないかと思っています

数年前に、通院して患者さんで、90歳超えていました 介護施設に入所されていました 外陰部のかゆみを訴えて受診しました 検査、カンジダはなく、萎縮性膣炎と判断しました 軟膏を処方しましたが、付けると一時的に良くなるか、すぐにまたかゆくなると再受診を繰り返しました ”かゆいと言って何度も呼ぶんですよ”と付き添ってくる施設の人も言います 軟膏の種類を変えたりしましたが、効果はなく、最終的に抗真菌剤の軟膏を処方し続けました 2週間に1回受診して、”先生、かゆく、かゆくて、”と言いますし、”長生きはするもんじゃないですね”とも言われ、これ以上はなんともできないなと、話だけ聞いていました しばらく受診しないなと思っていたら、別の施設に移ったとのことで、その後亡くなられたと聞きました 
モナリザタッチの話を聞いたとき、この人に使ていたら、かゆみがなくなって、より良い状態になっていたかもと思いました 

機器納入時に、モニタになってくれた患者さんにメーカーのインストラクター立ち合いのもと、施術を行いました 手技は簡単で、5-10分程度です 今度受診されるときにどのような感想をおっしゃるか楽しみにしています