北海道胆振東部地震

9月6日は1日休診にして、旭川市で行われる生殖医学会に出席する予定でした 9月5日は17時以降は受付は制限して、20時20分 札幌行に乗りました 新千歳空港には1時間弱で到着し、22時過ぎには札幌駅前のホテルに入れました
9月7日 深夜 激しい揺れで目が覚めました テレビをつき、緊急地震速報流れていまっした 震度6強と言っていました 泊まっていた部屋が15階だったせいかかなり横揺れで、机の上の携帯やペットボトルは床に落ちていました しばらくすると揺れは収まりましたが、停電になりました 部屋は非常用電灯がつき、館内放送も始まって、それ以降は眠れませんでした 

6時30分の電車で旭川に行く予定でしたので、6時過ぎに札幌駅に行くと、運休の掲示があり、時計は3時20分で止まっていました

高速バス乗り場に行くと、そこでも、手書きで運休と書かれていました  それでも待っている人も大勢おり、停電が解消されれば、動くのかなとも思えましたが、この時点で学会に行くのは無理だなと判断しました
それなら早く帰ろうと思い、タクシー乗り場の列に並びました 列の前から”新千歳空港に行く人はいませんか?相乗りできます”という人がいたので、相乗りで空港までいくことにしました 途中、信号は作動しておらず、大きな交差点には警察が交通整理をしていました ガソリンスタンドにはすでに車が列をなしコンビニにも列ができていました 東日本大震災の時と同じ状況だと感じました タクシー内でラジオからの情報は有用で、北海道全域で停電していること、JR,バスの運転再開のめどは立っていないことが分かりました
タクシに乗った時は同乗した人は飛行機は飛んでいると言っていましたが、ラジオでは”新千歳空港は閉鎖された”と言っていました”閉鎖”ってどういうこと?と思いましたが、空港に着くと、ロビーにも入れず、道路に人がごった返していました 警察官は大勢いましたが、空港関係者はおらず、どういう状況なのか、見通しはどうなのか全くわかりませんでした トイレも空港の立体駐車場の中で真っ暗のなか携帯の明かりが頼りでした 携帯に帰りの飛行機が欠航になったとメールが届きました 家に電話して、テレビの情報を聞きました NHKでは停電は数時間で解消すると言っているとのことで、このまま待てば、空港は再開するかな?でも航空会社がいったん欠航と決めたなら、それを再開することってあるかな? このままでは帰れない、明日採卵、移植があるのに、予定の人に電話して謝らなければならない、待てよ、明後日帰るとは限らない、いつ再開するかわからない どうしよう、どうしようと頭の中は混乱しました 留守に出勤した培養士から凍結するかどうか相談の電話が来て、”大丈夫ですか?”と言われたが”大変だ"だとしか答えられなかった かみさんからも電話がきて、”明日も休診にするなら、スタッフに来てもらって、予定の患者さんの対応した方がいいんじゃないか”とも言われたけど、決めることはできなかった
空港にいても仕方ないことは確かだし、翌日の採卵の時間までまだ、24時間近くあるわけだから、できることはやろうと思い、ここから出ようと思い、タクシ待ちの列に並びました そこで周囲の人とどうするんですか?などと話していました その人は前日に函館から、高速バスで札幌にきたと言って、時刻表を見せてくれました 9時に函館を出ると14時に札幌に着くとなっていてました 函館まで行けば、新幹線だけは動いていないかな、青函連絡船はどうなのかと思いました タクシの運転手に函館までと言ってもガソリンがないと言われて、数台断られ、空港のタクシより、千歳駅のタクシの方が可能性があると言われ、札幌市に向かうタクシに相乗りさせてもらって、途中の千歳駅で降りました そこでも来るタクシに函館まで言うと数台断られました 並んでいる人にも、”今日は無理でしょう”数台断られて、いきなり函館までは無理でも途中まで、乗り継いでいけないかなと、思って、次のタクシーに言うと、あっさり”いいですよ”と言われ、10時過ぎに函館行きにタクシーを確保できました 函館から先のことはこの時点では決まっておらず、ドライバーも、”無理じゃないですか”と タクシー内でのラジオの情報が役立って、北海道内に交通機関の情報で、”、、、、フェリーは通常通り運航しています”と聞いたときは、ドライバーも拍手してくれました これで北海道をでることできそうだと思いました 途中、支笏湖洞爺湖登別温泉など、観光地を車窓に見ながら、函館に向かいました