自己注射②

昼休みに自己注射の説明会がありました。
国内で発売されている自己注射の排卵誘発剤は2社から出ており、
先週に引き続き2社目の商品説明を聞きました。
印象として、やや価格は高いが、針が細く、扱いやすく思えました。
今後、HMG療法を行う際に、必要なツールになっていくでしょう。

診療が終わってから、秋田県医師会の性教育プロジェクト委員会に出席してきました。大学勤務の時に性教育の学会を手伝ったことから、性教育に関わっています。「性」は最もプライベートな問題で、それを教育すること自体が困難なことと思いますが、ある程度の知識は持っていないと、その人の人生を大きく変えてしまう可能性があることだと思っています。
今年も秋田市内の高校の性教育講座を1校担当することになりました。生徒が1時間寝ないで、聞ける講義にしようと心がけています。

今年は県南の赤ちゃん置き去りの事件があったので、学校からは「命の大切さ」が講義項目に出ると思います。が、「命の大切さ」というかなり抽象的な命題を話すことはとても難しく、産婦人科医に出来ることは妊娠したら、こうなる、中絶できる時期があるとか、避妊とはなどと具体的なことを話すことしかできないと思います。

とりあえず、学校からの要望を聞いた上で、話す内容を決めたいと思います。講義は10月の予定です。