不育症の記事

昨日の雨とうって変わって、気持ちの良い天気でした。

昨日のさきがけ新聞に「不育症」の記事が載っていました。
「不育症」はあまり聞かない病名かと思います。流産や死産を繰り返す状態を指します。
記事では1980年代に妊娠経験のある人の38%が流産したことがあり、2回流産した人は4%、3回以上は1%だそうです。38%は多いなと思いました。2回以上流産した人105人のうち94人(90%)は最終的には出産していたとありました。 
記事に出ている名古屋市立大学の杉浦真弓教授は「不育症の約半数は偶発的な胎児の染色体異常」と書かれています。たしかに流産を繰り返す方の検査をしても、異常が出ることは少ないと思います。たまたま胎児側に異常が起きたと考えざるを得ないことが多いです。胎児の染色体異常は制御できるものではありませんから、当事者にしてみれば、悩ましいことだと思います。
「何かをすれば、染色体異常を防げるのでしょう」と聞かれても、答えは「ない」わけです。なるようにしかならないとドーンと構えていても変わらないわけです。記事には「流産をくりかえすと絶望的になりがちだが、85%は出産できるので、くじけずに取り組んでほしい」と書かれています。
病院に相談に来る方に「何週で?」とか流産の状況を問診しているうちに泣かれてしまうことがしばしばありました。
自分の子供をなくすことほど悲しい出来事はないと思いますが、記事にあるように「不育症の85%は出産が可能」ですから、くじけずにいてほしいと思います。
私の経験では5回の流産後に出産した方がいました。