ブータン

朝方は雪がぱらついていた程度でしたが、午後からはやや激しく降りだしました。

ここ数日、TVではブータン国王の新婚旅行の様子が報道されています。
ブータンに行ったことはないのですが、ブータンの人と数日一緒に行動したことを思い出しました。
医学部4年の夏に熱帯医療研究会のフィールドワークというかツアーでタイに行きました。タイの医学部生の公衆衛生学の実習に付いて、熱帯医療を見学するというのが趣旨でした。タイの田舎であまり衛生状況の良くない地域に行って、数日間過ごしました。その中にブータンの人も参加していました。その人は厚生労働省のような役所に勤める役人でした。今となっては名前は思いだせません。WHOや国連でも仕事していたとも言っていたので、ブータンではとてつもないエリートだったのでしょう。
そのツアーで、医療と経済は密接に関係していると実感しました。上下水道が整備されておらず、水洗トイレなどはなく、トイレに紙もありませんでした。手でふいて、手を洗うだけです。ご飯をたべるのは反対の手で食べるわけです。
マラリアなどの感染症が発生するのはそもそも経済が良くないから、公衆衛生に予算がつかないのだとその当時は思いました。
そのブータンの人とどんな話をしたかはもう忘れてしまいましたが、彼と買い物に行った時、彼がこの仏像はいいと言って小さな仏像を買ったことと、彼と同室になった時、彼が真赤なブリーフを履いていたことだけが、今でも印象に残っています。
日本に帰ってからも何回か手紙のやり取りをしましたが、いつの間にか消滅してしまいました。