尿路生殖免疫感染

夜に講演を聞いて来ました。
「母体による胚の認識機構、、」というものです。妊娠過程の「着床」に関する講演でした。京都大学の先生でした。着床には内分泌や免疫機構が関与していて、それを詳細に、詳細に研究した講演でした。最後まで睡眠学習に陥ることなく、聞いてきました。
形態的には評価できる胚盤胞を移植しても、なんで妊娠しないだろうと、不思議に思うことはしばしばあります。「着床現象」はブラックボックスと思ってしましたが、研究している研究者はいるものです。講演はアカデミックな研究が大半でした。私が理解したことは、胚は受精後に卵管や子宮内で母体とホルモン機構や免疫機能を介して、応答しないながら(分子のやりとりをする)、着床に到達するということです。体外受精の着床率が高くないには、胚と母体との免疫応答が少ないためだと言っていました。そうすると初期胚で戻して、着床するまで長く、子宮内腔に胚があった方が母体との免疫応答が起きて、着床率が上がる気がしますが、現実は胚盤胞移植の方が妊娠率は高く、あとからどうなのかなと疑問でした。最後に不妊治療への応用ということで、演者が行っている、自己リンパ球注入のことを紹介していました。私はこの話をもっと聞きたかったのですが、ほんのちょっと紹介されただけでした。要は移植する数日前に自分の血液からリンパ球を分離して、それを子宮内に注入することで、母体との免疫応答を起こし、着床を促そうというものです。
講演後、演者の先生に論文になっているときいたので、読んでみることにします。