生殖医学会

11月3日に生殖医学会に行ってきました
会期は3-4日でしたが、3日のみ行きました
今年は学会の会長が泌尿器科でしたので、いつもより泌尿器科からの演題が多かったような印象でした
精巣内から精子採取することや精索静脈瘤の手術のことに関する演題が多かったです

培養液や、培養容器に関する発表も多く、大都市の大きなクリニックでどのように使用しているかも垣間見ることができ、参考になりました

学会に行くと他施設からの発表での治療成績を見ると、当院での治療成績と違いが大きく、何が違うのか?と落ち込むと同時に、まだまだ改善する余地があるんだな、毎度、思い知らされます

PCOSIVFをする際の卵巣刺激ではOHSSにならないように、低刺激で行ったり、HMG製剤の量を少なくしたりしていました
それで、移植はせず、凍結する方針で行っていました それでも採卵後にOHSSになって、自宅安静になったり、入院する人もいました
今回の学会でも発表がありましたが、PCOSのOHSS予防策として、新しいものがあり、当院でも最近取り入れて、OHSSの発症が防げるようになったと思っています 1つはトリガーにHCGを使わずにGnRHagonistを使うこと、採卵後カルゴベリンとレトロゾールを使うことです
OHSSは排卵誘発剤の重大な副作用の一つです。血栓症を起こした患者をまじかで見たこともあり、OHSSは怖いと思っていました
OHSSを回避するために、IVMという方法も行われますが、上記の3種類の薬剤を使うことで、OHSSの重症化は防止できるので、今後、IVMをする人は少なくなるのではないでしょうか
OHSS:卵巣過剰刺激症候群
PCOS:多のう胞性卵巣症候群
IVM:invitro maturation