県民講座

今日の午後、県民公開講座に参加しました

県が主催する、不妊治療総合支援事業の一環で、毎年開催されています
今年の講演は、大分市のセントルカ産婦人科宇都宮隆史先生とNPO法人Fine〜現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会〜の野曽原誉枝氏の2人でした

宇都宮隆史先生の講演では、ご自身で腹腔鏡手術を行っていることに驚きました 手術をするということは、入院施設があるわけで、夜勤をする看護師もいて、食事を出す調理スタッフもいて、総勢スタッフは何人いるのだろうと、腹腔鏡手術の治療効果云々より、すぐそういうことに気になり、驚いたわけです

腹腔鏡手術は、超音波検査で明らかに子宮内膜症があるとか、多のう胞性卵巣症候群で排卵誘発がうまくいかないときに、話しますが、患者さんの反応は様々です
講演では、腹腔鏡「検査」がルーティン検査になっていました 確かに、腹腔鏡で骨盤内を直接観察できれば、子宮内膜症の腹膜病変が見つかったり、軽度の卵管周囲の癒着が見つかることもあります
腹腔鏡検査で57%に子宮内膜症が見つかったということで、手術前より10倍内膜症が見つかっているというデータでした 残りの43%の人は見つからないかった、つまり正常だったとういことが分かった(だけ)ということになります ご自身の病院で2泊3日で行っているからできることなのかもしれません
腹腔鏡検査の件数が4770件というのは24年間の総数だとしても、ものすごい数だし、検査後の妊娠が27%というのもすごいと思いました

体外受精では、凍結胚移植で治療しているということでした 新鮮胚移植はしていないということだと理解しました
講演後、直接質問しました 
”初期胚凍結と胚盤胞凍結をどう使い分けていますか? 何か基準はありますか?”
”うちのデータでは胚盤胞の方がいいから、胚盤胞凍結を行っている”
胚盤胞にならない人はどうしていますか?”
”うーん、それはしかたないかな”
そうなのか