北日本②

土日に参加した北日本産婦人科学会の続きです。

多のう胞性卵巣症候群の排卵誘発で自己注射についても話がありました。
以前ブログでも書きました、針も細く、扱いも簡便で優れものです。値段が高いのが難点です。
数多くの治療経験がある先生の話で、少量の排卵誘発剤で、14日間の投与で単一卵胞ができる確率が86%だったそうです。
確かに高率だと思います。ただ、86%ということは10人試みて1ないし2人は排卵しないか、さらに増量しなければならないということになります。
講師の先生は触れませんでしたが、実際に行うとなると、やはり費用面が問題だと思います。保険診療でも1本目は9000円くらいで2本目までかかれば2本目は6000円くらいかかります。私の経験ではクロミッドクロミッドー併用薬剤などの内服薬では全く排卵せず、自己注射をするか、手術をするか、体外受精にするかの岐路に立った方がその中では最も身体的、経済的に負担の少ない治療として選択するケースがありました。