生殖医学会①

先週、木曜日と金曜日に横浜で行われた生殖医学学会に行ってきました。さすがに雪は降っていませんでしたが、雨が降っていて横浜も結構寒かったです。

1日目の最後に野田聖子衆議院議員の講演を聞きました。以前、ブログでも書きましたが、アメリカで卵子提供を受け、34週5日で帝王切開で、男児を出産し、息子さんは今までに5度の手術を受け、今の入院しているとのことでした。最近、前葉が2本生えてきたと話されていました。

講演では彼女が今まで受けた体外受精をはじめとする治療のことや、生殖医療に関する政治的なことなどを話されました。体外受精は14回受けたそうです。私は平成16年にある不妊専門クリニックを見学に行ったとき、野田議員を見かけました。他言しないようにとクリニックの先生にクギをさされました。治療で1度妊娠しましたが、流産だったそうです。治療中は議員の仕事との両立が大変だったこと、夫も議員であり、夫の協力がなかなか難しかったこと、そして前夫とは離婚され、「家族をつくろうと思ってはじめた、治療が原因で、家族別れになってしまった。」と言っていました。現夫と結婚し、はじめは養子縁組を考えてそうです。ただ、現在、40歳以上の人が養子縁組することはできないそうで、それで、卵子提供を決心されたそうです。
妊娠してからも、実際に卵子提供で妊娠した人から「なんでカミングアウトしたのか!!」とか「お金があるから出来るんでしょう」と批難されたと言っていましたが、それが淡々と話されるので、恨みっぽくなく、話されていました。
そのほかにも中絶のこと、不妊治療の健康保険化のこと、お産できるところが減ってきていることなど、いろいろなことを話されました。

国会議員に講演を聞いたのでは初めてでしたが、講演の中で「この国」とか「同じ日本人」というフレーズが何度も出てきて、国会議員は国のことを考えているのだ、と感じました。
司会の教授の「野田議員の今後ますますのご活躍と、御子息の健やかな成長を祈念申し上げます。」に至極うなずける講演でした。