生殖医学会②

今日は午前中、結構雪が降りました。

生殖医学会の話題です。発表演題は年により、傾向があります。数年前は自然周期や低刺激周期での体外受精の発表が多い年もありまし、LASERによるアシストハッチングの発表が多い年もありました。今年は抗ミューラー管ホルモンの発表が多かったと思います。抗ミューラー管ホルモンは卵巣予備能=卵巣にどれくらい卵子があるか、を推定する検査項目です。
その検査値によって、排卵誘発方法を決めている先生や一般向けの講演でAMHを測定して、自分の卵巣機能がどれほどであるか調べることを推奨する先生もいます。あえて測らないという先生もいます。その
AMHがどれほど低くても妊娠するか、手術前後でどれくらい変化するかなど多くの発表がありました。結論からすると、低値であれば、妊娠することは難しいが、妊娠不可能とする線引きとなる数値は決められないということでした。
現在、健康保険でカバーされないため、当院では測定していませんが、今後、取り入れていかなければならない項目だと感じました。