100分の1

今日は久しぶりに雨が夕方から降りました。少しは涼しくなっていくでしょうか?

今日のさきがけに出生前診断ダウン症ではないか言われている芸能人の記事が載っていました。
少し前に盛んに報じられていました

今朝の記事では体外受精3回目で妊娠し、妊娠初期にいろいろある検査の一つとしてクアトロテストを受けたとのことでした。

このくだりは 「う〜ん?」でした。

クアトロテストを受ける際にはどのような結果がでるかあらかじめ知らせてから検査するもので、検査を受ける人も、多くは異常があれば、中絶という選択を考える人が希望して受けるものと思っています。
費用も安くはありません。

結果は約80分の1という結果でだったそうです。40才での確率が100分の1であるので、それ以上ということになります。ただこの確率という数値は伝え方によっては、言われる側にとらえ方が大きく変わる可能性があります。
「40歳の人100人が出産して1人生まれるか確率」
これをどうとらえるかは個人差があると思われます。
現場では、実年齢より高い確率がくれば、羊水染色体検査の話をし、多く方が染色体検査をうけることになります。
経験では実年齢より高い確率であっても、羊水染色体で異常がなかった場合もありました。

つい数日前に母体血液で胎児の染色体異常を99%の確率で診断できる検査のことが報道されていました。
羊水染色体検査をすることなく、胎児の染色体がわかるわけですか、すごい技術だと思います。
日本ではその検査ができる病院を限定する方針のようです。
異常が出た場合のカウンセリングをはじめとするバックアップ体制があるところでのみ行えるとするというのが理由のようです。

ただ、現在行われている、クアトロテストや羊水染色体検査に対して、バックアップ体制があるかと言われれば、それは乏しいと思われ、
新技術だけそのよう制限するのか、やや疑問です。