女性医学会②

先々週、山形へ行った時は紅葉には気づきませんでしたが、先週、横手に行った時、高速道路の周りの景色もだいぶ紅葉がすすんできました。
ホームセンターでは雪囲い用品も売られ始めていています。秋は短く、すぐに冬になりそうです。

山形での更年期学会の第二弾です。
ランチョンセミナーで「女性とうつ」を聞きました。講師は東京女子医大の精神科教授(女性)でした。
女性のうつの特徴として、①月経とうつ ②妊娠とうつ ③出産とうつ ④更年期とうつの4つがあるそうです。
妊娠や出産、そして更年期の時期に何か契機があると、うつになることがあるとのことでした。先生は「弱り目に祟り目」と表現していました。

不妊治療をしていて、うまくいかず、うつになった人を数多く見ていました。うまくいかない理由は、技術的なこともあるわけで、わたしの方にも原因があるわけです。講演の中での「弱り目に祟り目」では「祟り目」を作っていることになり、聞いていて、身につまされました。

以前は、不妊治療の結果が出ず、うつになった女性を見ていましたが、開業してから、「夫がうつなのだが、妊娠はどうなのか?」と相談されることを経験するようになりました。男性がうつになる原因(誘因)は不妊治療にあるわけではなく、仕事関連のことと思われます。仕事の状況を聞けば、朝から晩まで長時間働いている状況がわかります。男性のうつは中高年というか、初老期に起きやすいと聞いたとこがありますが、必ずしもそうではなく、若くてもうつになっています。うつになると、やる気がない、食べたくない、寝たくない、となりますので、性欲もなくなると思います。
薬を服用して、数日で快復するわけではありませんから、治療期間も長くなり、先が見えなくて、奥さんは不安になってくる。
「今後、回復するのか?、回復すれば、妊娠も可能性があるか?」私にうつ病の治療経過を聞かれても、、、と思いますが。
このようなことを、以前、別のうつの講演会で講師の先生に質問したことがあります。その先生は回復されてから、子供を作った人はいる、と答えられました。
もう少し詳しく聞けばよかったですが、回復すれば、妊孕性には問題はないと思われます。