長崎ぜよ

先週、生殖医学会に行くために、木曜日を休診にして、長崎に行ってきました。学会は2日間でしたが、2日間休診にすると、採卵や移植のスケジュールに影響が大きいので、1日だけの参加でした。

発表の中で数が多かったのは、培養装置についてでした。新しく発売されて培養装置にはモニタが内蔵されていて、卵子の入ったシャーレを取り出さなくでも、卵子の観察ができるというもので、数年前から紹介されていましたが、今年は一気にいろいろなクリニックから発表があり、広まっていることがわかりました。今までは、卵子の観察は通常1日1回だと思いますが、その培養器では卵子を培養器外に出さないので、何度も観察することができます。そのことで胚発生の評価が詳細にできることや培養器外に出す時間が少なることで卵子への好影響が期待されます。
詳細に観察できることで、新たな知見が出ていましたが、観察するのは培養士なので、仕事が増えて大変じゃないかとも思われました。購入計画のない私が見ているせいか、好影響もびっくりするほどのものでもないかなというのが印象でした。
その培養器を販売している企業のブースは人だかりができていました。
新しい機械は次々と出てきます。今までにもレーザーアシストハッチング装置、精子の頭部形態まで見える顕微鏡、卵子の内部構造まで見える顕微鏡などがありました。一時期、ワーッと騒がれますが、しばらくするとありふれてしまうのか、発表も少なくなります。
アシストハッチング装置は今までの2/3程度の値段のものも出ていました。
アシストハッチングは時々聞かれることがあるので、、、興味がわきました。