長崎ぜよ②

学会は口演とポスターでの発表とあり、ポスターは気になったものはすべて見てきました。

口演は会場ごとで同時進行に進むので、すべて聞くことはできないわけですが、臨床的で日々の診療に取り入れられそうなものを選んで聞きました。

おもに40歳以上に対する治療に関するセッションでは、もう何年も前から、毎年「何歳まで体外受精を続けたらいいのか?」という答えを探すために、いろいろな施設から何題も演題が出ています。結論を言えば、何歳まで行うのがいいのか、明確な線引きはない、というのが今の結論だと思います。多くの施設で単に年齢で線引きをしていません。

ある大学では43歳以上では、ベネフィットよりリスクの方が大きくなると言っていまし、42−44歳でできる人は治療開始して、1回か2回と治療回数が少ない方だとも言っていました。
セッションが終了して、明確な答えはまだ、ないということはわかりました。

これ以上は無理と断言できる検査などがあれば、医者も患者もある意味、楽かなとも思います。その可能性がAMHには期待されましたが、AMHが低くても、妊娠する例はあり、AMHで線引きはできないなと思っています。

線引きは治療者でる医者が決めるものか、患者さんが決めるもの?
しばしば聞かれます、「可能性はまだありますか?」これに「ありません」と答えるだけの根拠は持ち合わせていません

治療をしていく中で、採卵しても卵子が取れないとか、変性卵しか採卵できないなどが繰り返されれば、やはり厳しいと思っています。

写真:復元された出島
   帰りの飛行機の時間まで1時間ほどあったので、長崎市内の観光名所を大急ぎで回りました。 出島のオランダ商館までは見られませんでした。外から、見るだけでした。
数年間の「龍馬伝」をよく見ていたので、龍馬ゆかりの地を見たかったのですが、時間がなく、出島、大浦天主堂グラバー園とすべて外からの見学でした。