最近の報道

クリニックの周りのツツジのつぼみも膨らみ始めました。

先月から生殖医療に関する話題がマスコミに多く出ています。まずは、体外受精への助成金の対象に年齢制限を設けようとする話がでて、そのあとに、あるNPOから不妊治療にどれくらいお金がかかっているかの調査結果が報道されていました。
そして、5月2日にその第1回目の会議があったようです。TVには学会で見かける偉い先生方も見受けられまし、NPOの人も参加していました。
助成対象年齢が当初、報じられたように39歳までとなるのでしょうか?
38歳、39歳、40歳、41歳と治療成績は漸減しますが、ある年齢でガクッと下がるわけではないので、どこかで線引きするのはその根拠難しいとは思います。39歳と40歳の差はわずかなのにそこで線引きがされるのはどのように説明されるか?

5月8日 NHKクローズアップ現代でも、「終わりのない不妊治療」という番組がありました。生殖医学会の理事長の吉村先生が出ていました。
1000万以上も治療に費やしている人や、それを食い物にしている覆面で出ていた生殖医療医のコメントには驚きました。
吉村先生の「(医療者は)不妊治療は人を幸せにすることができるが、また不幸にもする(ことを肝に銘じなければ)」というコメントが印象的でした。

5月13日 卵子提供の体外受精が行われる予定であると、報道されました。今までも姉妹など血縁者間で卵子提供の体外受精は行われていましたが、今度は血縁関係にない人からの卵子提供が行われることです。レシピエントはターナー症候群や早発閉経の人となっていて、現在はレシピエントは受け付けていないようです。来年には「出産しました」という報道があるのではないでしょうか。