本の紹介

梅雨が明けず、雨の日が多いです。今日、保健所に行く途中、山王大通りではすでに竿燈祭りの観覧席ができていました。梅雨が明けたら、すぐに竿燈になりそうです。

待合室に置いてあるマンガの紹介です。
不妊治療、やめました」〜ふたり暮らしを決めた日〜 堀田あきお&かよ
「ああ不妊治療」榎本由美

どちらも不妊治療をしたが、希望叶わず、治療を終了した夫婦(2組ともマンガ家)の実体験もとにした(と思われる)本です。

外来で
「今回で止めようと思っています(けど)、、、」

「○○歳になったので、、止めようかと思っています(けど)、、、」

このような話になかなか、よいアドバイスはないと常々思っていました。
患者さんも悩んでいるわけですが、医者の方も明確な根拠を持って伝えられるデータがないのが現状です。
「もう無理だと、医者から言われたくない」と思う人もいるでしょうし、専門家として、きちっと伝えるべきだとも思いますが、、

以前、海外の「NEVER TO BE A MOTHER(邦題:産まない女として生きるあなたへ)」という本の翻訳本を読みましたが、外国の事情や宗教のことがあっていまひとつピンときませんでしたが、今回の本は今の日本での出来事なので、よーく理解できました

その中で、印象に残ったのが、あらゆる治療を経験し、最終的には治療を終了したあと、2組とも旅行に行っていること。

夫が誘ったのでしょうか 行先は温泉と、カンボジア

最後のページで温泉につかりながら
夫:「・・・・・夫婦のきずなは深まったと思うよ」
妻:「アリガトウ」

あとがきの「・・・不妊治療は大変だったけど、不幸だったとは思っていません。二人でいろいろなものを乗り越えて、ヨロヨロしながらここまできました。それは案外おもしろい経験でした。・・・」