ふくらはぎの痛み

毎日、早起きして雪かきをしているので、ブログを書くのをさぼっていました。

先月もピルと血栓症のことを書きましたが、先日もニュースで血栓症で亡くなられた人がいるという報道がなされ、クリニックにも、ピルを服用していて頭痛がするとか、足がむくむといった症状を訴える人が多くなったと思います。
私も、血栓症の検査をすることが増えました。

私が入っているメーリングリストで、血栓症を発症した人の経過が報告されていました。

血栓症について、具体的な経過報告で、大変参考になったので、抜粋を紹介します。

医師:30代前半、特にリスクなし(肥満、喫煙などもありません)
   過多月経、月経痛のため、○○年2月からヤーズを開始しています。
   ○○年9月の最終受診の際、「ここ数日、左ふくらはぎが痛い気がする」と訴えがあり触診。
   特に左右差、腫脹もなく、触って痛みの増強もなし 
 
患者:「このところ、ハイヒールで仕事していたから?」

患者:○○年9月に左ふくらはぎに痛みを感じていたのは事実です。
   しかし、自分自身でも筋肉痛か知らない内に打撲したのかな…としか思っておらず、
   湿布薬を貼って過ごしていました。
   徐々に歩きづらくなり(足を伸ばせないほどでした)腫れる症状もあったのですが、
   2〜3週間で自然と腫れもひき、痛みもなくなりました。
  (後に、ふくらはぎにあった血栓が肺に飛んでいたことが判っています)

   その後、○○年11月上旬(発症2週間ほど前)から、駅等の階段10段ほど上ると息切れがし、立ち止まって呼吸を整えなければならない状況でした。
   しかし、その際も疲れと運動不足だと思い、気にしていませんでした。
   そして、同月中旬に突然呼吸困難となり、救急搬送されました。
   (うまく表現できないのですが、肺の空気が一気に口から外に出る感覚でした。
   空気がカラカラの暑い日に全速力で走った後のような…)

   それから緊急入院し、2週間の入院治療を受けました。
   退院後は翌年4月まで、血栓を溶かすのと予防のためにワーファリンを服用していました
   同年5月からは薬の服用を止め、数か月に一度、経過観察のため通院している状況です。

    私も今となっては、歩きづらくなった時点で
   診察にお伺いするべきだったと後悔しています。

   ただ、素人目からは「ふくらはぎの痛みくらいで病院なんて…」と思うのが普通です。
   「血栓=命にかかわる」という認識もありません。
   ほとんどの人が「血栓って何?」という感覚ではないでしょうか。
   ピルを処方していただいた際に、確かに副作用についての説明は受けましたが、
   私自身読み返すことはありませんでしたし、自分はならない」と思い込んでいました。

   実際に肺血栓塞栓症で搬送された際は、手術はしなくて済みましたが、
   CCUで治療を受け、家族も呼ばれました。
   そう考えると、とても恐ろしいことですね…。
   私は幸い回復できたので、
   こうして当時の事をお伝えすることができ、本当に良かったと思います。

  「4〜5日間、いつもと違うふくらはぎの違和感を覚えたらすぐに受診してほしいです!!」
   というメッセージは、非常に重要で、何かの参考になれば幸いです。