研修会②

研修会のつづきです

男性については講演では1、EDについて 2、射精障害について講演がありました。泌尿器科の先生でした。
不妊治療とEDについてはよく言われます。いわゆる”タイミング法”、排卵日を推定して、その日にセックスをしてくださいということが、原因でEDになる。プレッシャーになって、うまくいかなかったら、気まずくなって、それ以降なんとなく避けるようなった,,, etc
そういう話を聞くと、”それじゃそういう時のためにバイアグラはどうですか?”というと、まず最初の反応は”えーっバイアグラ”というのが多いです

実際に言われませんが、おそらく”(そんなの薬まで飲んでまでしたくないよう〜、しないといけないの)”と思われていることでしょう
そういう時は”念のため”とか、”万が一”とか”お守りとして”とか"中折れってよくあるですよね”とか男性のプライド?を考慮すると受け入れがよくなるような気がしています。使ってうまくいくことの方が圧倒的に多いと思いますので、奥さんが排卵モニタに来て、ついでにシアリスも買っていく人もいます。

EDについては、現在、3種類の薬剤(PDE5阻害剤)が売られています。私のような産婦人科医でも処方できます。薬の特徴として、もっとも有名なのはバイアグラ、持続性があるのはシアリス、即効性があるのがレビトラだそうです。当院ではシアリスを処方していますが、シアリスは36時間効果がることになっていて、がんばれば2日間できるので、不妊治療する上では、よいと思えます。
これらの薬が効かない例として、重症の糖尿病、骨盤内手術の既往がある方だそうです。
これらの薬が効かないと、陰茎海綿体にプロスタグランギンの自己注射(局所注射)となります。
スライドでどういうふうに注射するか、説明があり、やや斜めから刺します、、、etc
見ていて、私にはちょっと指導はできないな、と感じました。
演者の先生は、インスリンの自己注射をしている人が多いから、みなさん上手ですよ、とのことでした
患者さんからも、「シアリスが効きませんでした」とか「効かなかったら、次はどうするの?」といわれることもありました。やはり、シアリスが効かなかったら、当院では治療は難しいと思いました

EDの原因は心因性と言われる、気持ちの問題が多いと思いますが、なかには高血圧や高脂血症といった生活習慣病が関与しているのではないかと思われる人もいます。
高脂血症や高血圧で血管内皮細胞が損傷を受け、動脈硬化となり、進むと血流が悪くなり、EDになるという経過です。
陰茎動脈は細い血管ですから、動脈硬化の影響がでやすいと言われています。よい指標になるとも考えられます。年齢的にEDになってきたら、動脈硬化が進んできたな、と考えるべきとも言われています。30歳代で降圧薬や高脂血症薬をを服用しているなら、生活習慣の見直しも必要と思われます。食事と運動です。シアリスの効き目を良くするためにも、運動は良いのではないでしょうか?