年賀状

今年も年賀状をたくさんいただきました
この連休に返事を書きました 住所を書かれていない人もいましたが、25枚返事を書きました
印刷で同じ文面とはいきませんので、手書きしました
家族写真があると、治療していたことも思い出しやすく、あんなことがあったなと、こんなことを言われたとか思いながら書いていると25枚書くにも半日かかりました 

昨年、出産した人が赤ちゃんを写真をつけて送ってくれたものが多いですが、毎年、子供の写真で年賀状をくれる人もいて、子供の成長を見ることができます 出産後の児のフォローをしていませんので、元気な様子が見られるとホッとします まだ幼稚園や保育園の写真ですが、数年後にランドセルを背負った写真になることでしょう
家族写真で通院していた患者さんが満面の笑顔で、映っているのを見ると、幸せが伝わってきます
年賀状に書かれている短い文にも、幸せがにじみ出ていました

当院で何回もうまくいかず、他院で妊娠し、出産した人、当院で何回もうまくいかなかったのに、自然に授かった人からなどからの年賀状が届き、私としては心苦しいと思っていたのに、、、意外でした

数年前に出産した人の年賀状に”年賀状を書くたびに、息子の命を授かったことに感謝しています”と書かれていました この仕事をしていてよかったなと思えた瞬間でした 

健康診断

2週間前に、1年に1回の健康診断を受けてきました
今年で4回目になります
その結果が数日前に届きました
結果は昨年より、メタボリックな数値は改善していました
昨年は腹囲、血圧、脂質で基準値を超えていましたが、今年は腹囲だけが
基準値を超えただけした 尿酸値は7.5でしたが、一時期は9を超えていたので
それから比べれば、下がり、もう少しで、正常化しそうです
昨年は胃潰瘍もありましたが、今年は軽度の逆流性食道炎のだけでした

昨年、血圧が高くなっていたことに、危機感を感じ、家庭血圧を測定することにしました
高い場合、140を超えることもありました
今は雪で歩けませんが、雪が降る前までは、万歩計を携えて、朝、ウォーキングを30分間してました
それと週に1回は、セントラルで1時間程度走っていました
5月頃までそうしていましたが、血圧も下がらず、尿酸値も8台で、LDLコレステロールも下がらず、何が悪いのか?と思い、さらに何かしようと思い、痛風にはプリン体を含まなくても、アルコールはそれ自体が尿酸値を上げるとあったので、アルコールを1週間に1回程度ないしは機会飲酒にしました
それまでは風呂上がりにビールや発泡酒、缶酎ハイなど350ml程度でしたが、飲んでいましたが、とりあえず
止めてみました 止めてみると、飲まなくても、意外に平気でした すぐに変化を自覚したのが、睡眠でした 飲酒していたと変わらず、6時間くらいの睡眠ですが、熟眠感が違ってきました しばらくすると、血圧も120台に下がりました
それ以降、アルコールは週1回程度ないし機会飲酒にしています

晩婚化は夫の年齢も高いことになり、40歳を超えていることはかなりの割合です メタボリックで降圧剤や私も以前服用していた痛風の薬などを服用している人も多く見かけます メタボリックと精子所見について、論文を調べても明らかな因果関係があると記載しているものは私の見つけた範囲ではありませんでしたが、なんらかの影響があるのではないかと疑っています

晩酌やふろ上がりのビールを止めたら、楽しみがなくなると思う人もいると思いますが、メタボ改善のためには試してみる価値はあると思います  

県民講座②

県民公開講座の続きです

宇都宮先生の話で、喫煙者は、禁煙してから来てください、ということにも驚きました
さらに、あまりにきつく言うから、苦情もくるということでした 先生は意に介さず、それくらい言わないと、止めないと言っていました
私も喫煙者には、禁煙を勧めますし、チャンピックやニコチネルパッチの話もしますが、診ないことは
ありません そこまで言う方が、逆に親切なのかもしれません

まとめのスライドで、90-95%は妊娠できる 治療方針が正しければ、半年以内に妊娠するはず 等々
ありました
半年とは、どういう半年なのか? 半年以上、通院している人の方が多いので、治療方針が正しくないということになり、それって基本的なことではないかと、疑心暗鬼になってしました
たとえば、クロミッドでの排卵誘発を半年以上、続けることはありません 半年くらいたって妊娠に至らなければ、再度見直すようにしています 同じ治療でいいのか? ステップアップした方がいいのか?
手術などで、病院へ紹介した方がいいのかなどです 
目標は半年ということで頑張ってみたいと思います


Fineの話は、不妊治療体験者の話で、とても興味深かったです
個人情報を書くわけにはいきませんが、30歳後半から妊活をし、数年間治療をし、体外受精の複数回うまくいかず、病院も数か所転院し、仕事と治療との両立で悩み、同僚の妊娠出産のときのこと、電車の中で妊婦マークが目につき、涙す日もあった 等々 
治療をしていく過程での気持ちを話されて、共感した人も多かったのではないでしょうか
そして、40歳前半から半ばで出産したとのことでした
当院での最高年齢は43歳で妊娠、44歳で出産しているしているが1名います その方は1回目でうまくいきました 講演のように何回もうまくいかない場合、多くは受精卵が少ないとか、形態が良くないとかということが多く、繰り返しても、なかなかうまくいかないことが多いですが、複数回うまくいかずにその後に妊娠したのは何か方法を変えたのか??とか、AMHはどうだったのだろうとか?聞きたいこともありましたが、聞くわけにもいかず、疑問も残りました

講演で、不妊治療を通じて、夫とはより本音で話ができるようになったといったことが印象に残りました 
多くの方にそういうなってほしいものだと思いました

県民講座

今日の午後、県民公開講座に参加しました

県が主催する、不妊治療総合支援事業の一環で、毎年開催されています
今年の講演は、大分市のセントルカ産婦人科宇都宮隆史先生とNPO法人Fine〜現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会〜の野曽原誉枝氏の2人でした

宇都宮隆史先生の講演では、ご自身で腹腔鏡手術を行っていることに驚きました 手術をするということは、入院施設があるわけで、夜勤をする看護師もいて、食事を出す調理スタッフもいて、総勢スタッフは何人いるのだろうと、腹腔鏡手術の治療効果云々より、すぐそういうことに気になり、驚いたわけです

腹腔鏡手術は、超音波検査で明らかに子宮内膜症があるとか、多のう胞性卵巣症候群で排卵誘発がうまくいかないときに、話しますが、患者さんの反応は様々です
講演では、腹腔鏡「検査」がルーティン検査になっていました 確かに、腹腔鏡で骨盤内を直接観察できれば、子宮内膜症の腹膜病変が見つかったり、軽度の卵管周囲の癒着が見つかることもあります
腹腔鏡検査で57%に子宮内膜症が見つかったということで、手術前より10倍内膜症が見つかっているというデータでした 残りの43%の人は見つからないかった、つまり正常だったとういことが分かった(だけ)ということになります ご自身の病院で2泊3日で行っているからできることなのかもしれません
腹腔鏡検査の件数が4770件というのは24年間の総数だとしても、ものすごい数だし、検査後の妊娠が27%というのもすごいと思いました

体外受精では、凍結胚移植で治療しているということでした 新鮮胚移植はしていないということだと理解しました
講演後、直接質問しました 
”初期胚凍結と胚盤胞凍結をどう使い分けていますか? 何か基準はありますか?”
”うちのデータでは胚盤胞の方がいいから、胚盤胞凍結を行っている”
胚盤胞にならない人はどうしていますか?”
”うーん、それはしかたないかな”
そうなのか

生殖医学会

11月3日に生殖医学会に行ってきました
会期は3-4日でしたが、3日のみ行きました
今年は学会の会長が泌尿器科でしたので、いつもより泌尿器科からの演題が多かったような印象でした
精巣内から精子採取することや精索静脈瘤の手術のことに関する演題が多かったです

培養液や、培養容器に関する発表も多く、大都市の大きなクリニックでどのように使用しているかも垣間見ることができ、参考になりました

学会に行くと他施設からの発表での治療成績を見ると、当院での治療成績と違いが大きく、何が違うのか?と落ち込むと同時に、まだまだ改善する余地があるんだな、毎度、思い知らされます

PCOSIVFをする際の卵巣刺激ではOHSSにならないように、低刺激で行ったり、HMG製剤の量を少なくしたりしていました
それで、移植はせず、凍結する方針で行っていました それでも採卵後にOHSSになって、自宅安静になったり、入院する人もいました
今回の学会でも発表がありましたが、PCOSのOHSS予防策として、新しいものがあり、当院でも最近取り入れて、OHSSの発症が防げるようになったと思っています 1つはトリガーにHCGを使わずにGnRHagonistを使うこと、採卵後カルゴベリンとレトロゾールを使うことです
OHSSは排卵誘発剤の重大な副作用の一つです。血栓症を起こした患者をまじかで見たこともあり、OHSSは怖いと思っていました
OHSSを回避するために、IVMという方法も行われますが、上記の3種類の薬剤を使うことで、OHSSの重症化は防止できるので、今後、IVMをする人は少なくなるのではないでしょうか
OHSS:卵巣過剰刺激症候群
PCOS:多のう胞性卵巣症候群
IVM:invitro maturation

ハピネッツ

昨日は、ハピネッツの試合を見てました

土曜日は診療後にテレビ中継を見ました 前半が終わった時点で、15点差ついていたので、もしかすると、勝つかもと思いましたが、後半になると、ハピネッツはシュートまでいけず、24秒ルールを侵すことが多くなっていました アルバルクのディフェンスが強かったと、試合後のインタビューでハピネッツの選手が答えていました 
アルバルクは、トヨタがスポンサーになっている銀河系集団で、元NBAプレーヤーや日本代表がいるチームですので、ぼろ負けすると予想していました
アルバルクのヘッドコーチが”前半は会場の雰囲気にのまれた”とコメントしていたので、強豪チームでのアウェイではやりずらいのだと思いました

日曜日、午前中に仕事は終わったので、ハピネッツ応援と銀河系集団のプレーを見ようと、CNAアリーナあきたに向かいました
八橋の知り合いの事務所の駐車場に止めて、そのあとは歩いて、会場に行きました
チケットはなかったので、2階自由席で立ち見も覚悟でしたが、運よく、エリア指定席があったので、座れました 

試合は土曜日と同様に前半は互角で、同点でしたが、後半に引き離されて、負けでした
アルバルクの選手は外国人も日本人も体格がごつくて、ハピネッツの選手は幾度となく、攻撃は阻まれていました

終わっても、仕方ないなという感じでした

♪Let me root, root, root for the home team,
If they don't win, it's a shame.♪

また、行きます

受精着床学会

9月になっても、暑い日が続いていましたが、先週から涼しくなてきました 
先週の木曜日に受精着床学会に行ってきました 会場は軽井沢でした
前日、診療終了後に東京に行き、翌日軽井沢にいきました 東京ではジャケットを着ている人はほとんどおらず、皆半袖でした 軽井沢はやはり避暑地で、ジャケットがないと、肌寒いくらいでした

演題に関しては、いくつか取り入れることができそうなものもありました
卵巣過剰刺激症候群の予防に、カバサールやレトロゾールを短期的に使うことが2つにクリニックから発表されていました 私もカバサールは使い始めていましたが、さらにレトロゾールも使えば重症化しないとのことでした

PCOSや高年齢で受精卵の形態不良な人が、ヒシエキスを服用すると受精卵の形態が改善し、妊娠率が上昇した
以前にもブログに書いていますが、糖代謝不妊症を研究している先生からの発表でした 
残念ながら、ヒシエキスはまだ入手は無理だとのことでした
そのかわり、ヒシ茶は昔から飲まれていて、購入することが可能だそうです 帰ってから、さっそく
注文してみました

医療器械も興味があり、見てきました
受精しても、胚盤胞にならないことはしばしばありますが、培養環境が100%問題ないとはいいきれません また、最高水準のインキュベータを使えば、すべて形態良好な胚盤胞ができるわけではないと思います いくらかでも良い培養環境をを模索するためのことはしていかないと思っています
値段と大きさを勘案しながら、決めなければなりません

東京から軽井沢までの北陸新幹線