大曲の花火

日中はまだ暑く、セミも鳴いていますが、夜はコウロギか秋虫が鳴き始めています。

今日、大曲の花火がありました。実際に行ったわけではなく、テレビで見ました。

もう20年前ですが、大曲の病院に勤務していました。その頃から大曲の花火は有名で、全国から観光客が来ていました 
その当時、病院で若い医者が花火の夜の当直を当たるの恒例でした。おそらく今では、花火の夜の当直を若い医者一人に任せることはないと想像しますが、、、

外科の研修医と私が若い医者でした、外科の研修医は会場での救護にあたり、私は病院の当直を命じられました。
会場での救護は大したこともできないので、ほとんどは花火見物だったと後で聞いて、がっかりしました。数万人の町が、その時は何十万になるわけですから、救急外来はいつも以上に混雑しました。喧嘩でケガをしたりとか、県外の観光客が具合が悪くなって受診するそんなケースが多かったです。中でも記憶していることが、宮城県から来た妊娠9ヵ月の人が破水してしまい、受診しました。家族は宮城に帰ることに固執しましたが、渋滞の中、帰る途中で生まれる可能性も高いと思って、止めるように説得しました。結局翌日には生まれてしまいました。数ヶ月後に子供の写真入のハガキが届きました。

当直が明けて、病院を出ると、町中にまだ、火薬の臭いが漂っていたことを今も覚えています。楽しみが終わってしまったような、物悲しさがありました。